縄酔いの宴

SMの目覚め

緊縛に関わるようになって、二年が経ちました。


最初は銀座ブラックハートというSMバーに通い、たらたらSMの真似事や緊縛をライトな気持ちで体験しておりました。
それ以前は特に興味津々だったわけでもなく、ほぼ無知識全くの素人でした。

緊縛、SMや業界のことも何も知らず…

びくびく警戒をしながら、こっそり遊んでおりました。

 

那奈ちゃんは、縄と会話できるんだよ。

 

ある夜、縛られた私を見て、先輩縄師さんがそう評しました。


縄と会話?
なんかすごい話だな。
縄って、会話するものなのか…


なんか気持ちよくなってきちゃった…

(´,,•ω•,,`)


縄を重ねるごとに、だんだん酔いが深くなっていきました。

 

本格的にハマりはじめたのが、一年半前。
縛りってなんだろう?
縄って、実はすごい楽しいんじゃないか?
急に好奇心が抑えきれなくなった。
それから少しずつ、あちらこちらへふらふらと。縛られに行きました。
まるで縄受け修行のごとく、
気分は宮本武蔵、道場破りの心境でありました。笑


そのおかげか、広い視野で緊縛を多角的に理解する、偏らない知識、が身についてきた、、、ような気がします。
まだまだ発展途上の未熟者でありますが…

 

私には緊縛はこうでなきゃ!というこだわりはありません。自分のやりたいこと主義主張好みはありますが、それを他人に押し付けたりしたくない。
各自がドキドキ楽しく、なるべくいろいろなものを壊さないように、やりたい縄をやればいいのに…と思ってます。
エロは自由!
表現も、自由です。


昨年秋口頃に、ショーに出たい!
とツイートを出した。
反応は…あまりなし。笑


みなさま私が自分のやりたいことしかやらない性格だとよく理解してくださっているのか、単に需要がないのか、
お前は別にいらないよ、とスルーされたのか、
あまりお声はかからなかった。笑

 

 

いいんだ…。

ლ(╹ε╹ლ) 

 

私はただのマニアですからね!

むしろ反対の声が多かった。

緊縛ショーモデルは単発バイト感覚の小遣い稼ぎにしかならない、
荒い縛り激しい責めになるから怪我も多発する、やるもんじゃない、やってもいいことなんてひとつもないなんて、周りから止められました。

でも自分の奥底に眠るエロスを表現したい、という欲求があったので、
いつか出てみたいなあ…と虎視眈々、機会をうかがっておりました。

 

 

そんな時。緊縛美研究会が開催されることを知りました。
昔を知らないので、恥ずかしながらどういう会なのか、具体的には存じ上げませんでした。
僅かな情報から読み取るに、
マニアによるマニア向けのマニアックな会、マニア女性が縛られて縄に酔う姿をマニアが鑑賞して楽しむ会、という漠然としたイメージを抱きました。
濡木さんの本は、何冊か拝読しておりました。私の緊縛ライフの根っこには、濡木さんのようなマニアに対する温かな目線があります。

 


しかも今回の緊縛美研究会、
縛り担当は、
奈加あきらさん。
緊縛界の頂点に立つお方です。

 


ショーのように、脚本ありの予定調和ではない。
打ち合わせなし、
ガチ緊縛、リアル責め縄ライブ。
しかも奈加さん!


(´。✪ω✪。`)


面白そうじゃないか!
と、触手が伸びた。

 

奈加さん、主催者の春原さんに直訴して、モデル出演させていただきました。感謝の一言に尽きます。
素晴らしい会でした。

写真だとやはりアート的なエロを重視したくなっちゃいますが、
実際は…
ただのエロです。
発情したメスです。


写真より、実際に見た方がエロい…
気がします。

私は作品作りより、
二人の思い出作りが好きなのさ。

 


そんなマゾヒストは、如何に形成されたのか?

 

もともと被虐趣味なのは、間違いありません。
幼稚園の頃から、すでにその傾向は表れはじめていました。

 

幼少期、親におねだりをして、
髪の長いお人形を買ってもらった。
さらさらロングヘアのティモテ
りかちゃんのお友達として発売されたキャラ人形で、当時人気がありました。

 

私の人形遊びは変わっていた。
綺麗なドレスを着せるのではなく、
ティモテの衣服をはだけさせるのが好きでした。
それも、半端に剥く。すべては脱がさないのです。

男に陵辱されて、ボロボロの姿を晒し、放心状態で
ふらふら海岸を彷徨う…
というイメージプレイをしておりました。
長い髪を無残に切り刻んでめちゃくちゃにしてやりたい。
そんな衝動が抑えきれなくなり、
少しずつ、ティモテの髪は短くなりました。

 

アブナイ子供…

 

ずっと、違和感を感じて生きていました。
世間一般の人がするようなおきまりの恋愛ごっこに、退屈さ、うんざりとした気持ちを抱いてました。

ほのぼのした恋愛、結婚、家庭というものに、むしろ鬱陶しさを覚えていた。
嘘くささ、と言いますか。
結婚というシステムは、もう時代に合わない気がする。
一度くらいしてみたいけど!笑

 

それよりも、もっと生々しい渇望、剥き出しの欲望の発露、SM的な男女の情愛、誤魔化しのないぶつかり合いを求めていたのでしょう。

それもただ傷つけあうのではなく、その先にあるものを求めているのだな、とぼんやり思う。


緊縛はまた、
心の繋がり
という安息も得られる。はず!笑
アートな側面もあるから、なんとなく色欲に溺れてるだけじゃない感があって、
だらしなくなりすぎない。気がする!笑
その行為は自分の中ではすでに、日常の一部となってしまっています。

 

表も裏もありません。
裏が表で、表が裏で。
メビウスの輪のような感覚です。

 


思春期に気になって仕方がなかったのは、


石井隆


いろんな意味で、
すでにマニアの片鱗が伺えます。

 

まだ若い頃は
あまりにベタベタしすぎで、女性の経血をグロテスクに見せられている気がして、
気持ち悪いと敬遠していましたが、
年を重ねるごとに、その魅力が分かるようになってきた。
絶賛!大ファン!とまではいかないのですが…

最初に手にとった石井隆作品は、

 

魔樂。

 

山小屋で女を縛り、犯し、殺害する男を主人公にした、暗く重く、なんとも後味の悪い、皮膚がゾッと粟立つような嫌〜な漫画作品。単なるエロ漫画じゃない。
ホラー?サイコスリラー?心理サスペンス劇!
とにかく素晴らしい。
思い入れのある作品なので、いずれ語りたい!
あのダークさ、背徳、隠微なエロス…


やはり、マニアですね〜

 

石井隆については、これから掘り下げていきたいと思っています。


一番好きなSM作家は
ズバリ、
谷崎潤一郎!です。
言わずと知れた大文豪ですが、ただの由緒正しき変態でしかありません。笑
騙されてはダメですよ。
痴人の愛は、私の永遠のバイブルです。

 

日本美とはそもそも、変態的なものではないでしょうか。

 


ぼちぼち、私が影響を受けた
SM的な作家、作品を紹介していけたら!と思います。

 


和泉那奈