読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

縄酔いの宴

縄は危ない〜受け手の意識として

あの人の縄は危ない。

よくそんな話になりますよね。

縄は結局、受け手の身体に合うかどうかが大事なので、個人の主観的な評価になりがちです。

自分のフィルターで判断するしかないので、絶対的な評価はしにくい。

いかに受け手さんに合わせられるかが、

実力のうち。のようですが…

 

絶対に安全な縄なんてない。  

と、いうのが私の持論です。 

もちろん程度問題なのですが、安全性に気を配った縄、というだけで、

100パーセント安全な縄なんてないと思います。

どんなに上手い縛り手も、傷める可能性がある。事故ゼロはありえないのだ、ということを、頭の片隅に置いておいたほうがいいと思ってます。

傷めると言うより、縄の後に具合が悪くなった…ということもたくさんあるわけですし。

 

縄は人対人の行為です。縄を使ったコミュニケーションですね。

その行為をどう位置づけるか、密室か、人目があるお店やサロンなのか、環境や関係性によって、縛りの内容は如何様にも変化する。

 

知らないもの同士が、縛り縛られる。

本来なら赤の他人に身体を拘束され自由を奪われるというのは、ものすごい恐怖なわけです。何をされるか分からないわけですから。

そこで重要なのは、受け手の人を見る目です。

縛り手さんは縄の実力ではなく、人間性もよく見られてます。

人間性、というと、いささか大げさになりますが、

この人になら縛られてもいいかな?

と、受け手さんの警戒心を解くのが、最初の一歩ですよね。

緊縛体験は、今の時代ちょっとの勇気があれば、誰でも出来るようになりました。SMバーやイベントなどに行けば、縛れる人はすぐつかまる。

ただ、中には危ない縛りをする人もいます。

気をつけなくちゃいけません。

その時縛り手さんが、どう自己評価をしているか。というのが、参考になります。

 

自分の縄がどの程度の実力か、

どんな縄をするのか。

目的は何か。縄を極めたいのか、SMがしたいのか、セックスの前戯か…

お話を聞いてみてください。

自分を客観的かつ出来る限り的確に理解しているか、しようと心がけているか、ということ。

 

単純に例えて言うなら、

俺はまだ吊れないから、地面についた縄だけで楽しもう!

と、思えるかどうか、などです。

 

緊縛師って、結構職人肌の人が多いから、基本辛抱強い。M気質がないと縄なんてやってないでしょう。

S気質が強すぎる人はオラオラ系になりやすく、独りよがりで傷めやすい。

なんて、性格からもその人の縄は見えてくる。

 

 

自分を知る、というのは、難しいことですよね。

縛り手さんはもちろん受け手さんも、自分の苦手な形や縛り方、体の弱い部分をよく知っておいたほうがいい。

毎日調子が悪い部位はないか、ボディスキャンするといいですね!

 

 

ショーでやるような見栄えのする縛りは危ない、と言われます。

安全度外視の派手なパフォーマンスに傾きがちですから。

ショーでの緊縛は、どんな縛り手さんでもいつもより危険性が増します。

時間制限あり、観客あり、緊張感あり、

縄筋も簡略化する。本数も減る。テンションなど、細部への気の使い方が粗雑になりますね。

縛り手さんの技量にもよるのでしょうが…。

 

だからショーだけでは、その人の縛りをちゃんと判断出来ないような。

 

私は縛ったこともないし、縄筋がさっぱり頭に入らないバカなので、受けない限りは分かりません! 

受けても細部は分からないのですが…笑

 

プロの方はお金を稼がなくちゃならないわけですから、

ショーでは本来自分のやりたい縛りが出来ない、というジレンマがある人もいると思います。

だいたいが人に強く印象づけるような派手さがある緊縛になります。

ショーを観る人は、縛りをする人とは限りません。

経験のある縛り手さんはショーを観て、その緊縛師のテクニックに感嘆したり、危険性を見抜いたり、技巧の優越がある程度分かる。

でもそれは少数派のマニアであって、

大多数の観客は分からない。

私も縛れないので、細かいテクニックの上手い下手はよく分からない。

全体的な流れで見るしかない。

だからショーでは玄人受けよりも、 分かりやすく、ダイナミックでより動きが大きい緊縛が求められている。

縛りの内容は会場やイベントの趣旨、受け手さんにもよると思うのですが…

キャパが広い会場だと特に、アクション大きく、ダイナミックに見せなきゃいけない。

受け手さん、我慢してよ…と、受け手の耐久力頼みになる。

ショーでの怪我は、よくあるらしいですね。

もちろんいいことでは全然ないのですが、プロとしてお金を稼ぐ以上、そういうエンターテイメントとしての魅せ方も考えなくてはならない、という気持ちは分かります。ショーの演出で人を楽しませるということは、また縛りの追求とは違う意味で不可欠ですから。

(でも怖いから、ショーに出るのは二の足を踏む。出たくないわけじゃないのですが…)

もちろんそんな危険もわきまえない目立ちたがりのカッコつけ緊縛師も多いのでしょうが、その割合は分かりません。

 

 

縄でお金を稼ぐのは、すごく難しいことですよね。アマチュアがプレイ目的で習うのとは、わけが違うわけで。

その辺りの葛藤がすごくあるのではないか、と思います。

 

アマチュア(という区分けがあるわけじゃないけど。縄でご飯食べてないという意味)で突き詰めている人の方が、

我が道をいけるというか…

お金儲けを考えずに縛れるのは、ある意味贅沢。

しかし、縄を続けるには本業の仕事で稼がなくちゃならないわけです。

SMは貴族のお遊び、特に男性はお金がかかりますからね。

どちらにせよ、大変です。

 

ただの勘違いS様もたくさんいます(その方が多いのでしょう)が、

中には真面目に緊縛を志している人もいます。

だから受け手さんも、体調管理には気をつけましょうね!

持病や怪我、傷めた箇所があるなら、縛られないこと。症状がごく軽いなら、自己申告して、例えば足だけにするとか。

自分の身を委ねるわけですが、受け手も縛り手の人生を受け取っている。

そんな心構えで縛られましょう!

体調不良を隠して縛られて病状が悪化、怪我が重症化したとしたら、

縛り手さんだけに責任があるわけじゃありません。

そこで取り返しのつかない症状に陥ったとしたとする。泣き寝入りする必要はもちろんありませんが、当然揉めたりする。

慰謝料がどうのこうの、という話になるかもしれない。

職場や身内にバレる。

社会生活そのものに甚大な影響が生じる。

縛り手が安全に配慮するのは当然ですが、受け手にも同じことが言えます。

性病や避妊対策をしないでセックスすると、後で痛い目に合うのと一緒ですね。

 

 

火遊び感覚で悪ノリすると、取り返しのつかないことになる場合もありますよ!

ということ。

安全に、真剣に楽しみたいですね!

 

いい大人がマジになって遊ぶって、カッコイイと思いますよ。  

すかして、カッコつけて、

気取ってないで。

ね!

 

 

 

次回こそ、肉じゃがの話を…

 

ナナより