縄酔いの宴

Mとギャンブル

ギャンブル漫画を読んでいます。

つまりはご存知、福本伸行作品にハマっています。

代表作は私が説明するまでもなく、圧倒的人気!爆発的大ヒット!

カイジ、アカギ、黒沢…

共通して、ほぼえげつない大人しか出てこない作品群です。

一言で表すと、圧倒的面白さ!

圧倒的興奮!

それだけ言えば伝わるでしょう。多分。

胸がざわざわしっぱなしで、

脳みそやられちゃいました。

ぐにゃあ…って。ぬるりと来たぜ。

そんな感じの漫画です。

熱い!深い!大興奮!

圧倒的感謝!

伝わりますか?

すっかり福本節の虜になってます。

 

私は全く賭け事はやりません。

唯一やるとしたら、百円のUFOキャッチャーくらいです。

ほら、目押しとかあるから同じでしょう? え?違いますか?

近所のゲームセンターに、うまい棒のUFOキャッチャーがあります。

これが、結構さくさく取れる。

調子よければ、何十本単位で取れる。

ダメな時は2本くらいしか取れない。

うまい棒の積み上がり方と、目押しでのクレーン操作次第。

気分がむしゃくしゃすると、ふらっと立ち寄ってやっていました。

結果いつの間にか、部屋がうまい棒だらけになってしまい…さすがにマズイと思ってやめました。

あの頃は少し病んでいました。

以来離れていたのですが。

最近久々に覗いてみたら、景品が大人のうまい棒に格上げされていました。

今でもたまに気が向いたら、プレイをします。

大人の棒の方がうまいですね。

プラチナスティックだって!

金の延べ棒と、どちらが価値ありますでしょう。

 

性格が変に真面目なので、リスクを背負うことが苦手なのでしょうね。ギャンブルは向いていないのです。宝くじすら買いません。

 

アカギ、面白いですね。

賭け麻雀の漫画です。アカギという伝説的な博徒、天才的雀士が、バッタバタと悪党雀士を倒していく。

アカギの宿敵、日本国陰のドン、鷲津が地獄に落ちたとこまで読みました。

ちょっと地獄がつまらなすぎて、読み止めてしまいましたが…

 

アカギは死にたがりのドMでしょう。

死を恐れぬほどの無欲な闇が、強烈なドSになって表れている。

殺してもいい、死んでもいいから責めてこいといってくるマゾヒストほど強烈なSはいません。

 

カイジもマゾです。典型的なダメ人間なのですが、なぜか博打に関して異様なほどの才を見せる。

もっと狂わなきゃ…逸脱しなけりゃ、あの悪魔を倒せない!と、

勝つために自分の耳を削いだり、超法外な利率で悪徳金貸しから軍師金を借りたり。

結構無茶苦茶です。

負けの代償として、指4本も切断されていたりもします…

死にかけることも何度かあり。

それなのにけろっとしてるのが、もう完璧にドMです。ドMの博打ジャンキー。

もう明らかにドMのホモにしか見えないのが面白い。

借金の返済のために、地下の強制労働施設に収容されていたこともありました。

男ばかり閉じ込められている環境において、性欲処理の話が一切出てこないのは、むしろ爽快でしたね。新鮮!

金のことしか描かない!

徹底してます。筋が通っていて、カッコいいです。

漫画内でキャラクターやナレーションがら語る福本哲学が深いと、本にもなりましたね。

悪人が正論を言うと、至極もっともに聞こえる。妙に説得力があるんです。

こんな生き方でいいのか?

と、始終自分の半端さにざわざわしっぱなしです。

 

福本作品にはあまり、女が出てこない。

女にギャンブルは合わない、という主義なのでしょうか?

青年誌に連載しているのに、お色気シーンが皆無。それでこれだけの人気を誇る。圧倒的国民的な名作となる。

それがすごい。色で誤魔化さないんですね。

 

ゴルゴ13島耕作なんか、本業そっちのけで女性を抱いてばかりだと言うのに…

 

カイジに出てくる女性と言えば、 

不美人代表のここみとあばずれ代表のアリサのみ。女性嫌悪ととらえられてもおかしくないくらい、濃厚な顔ぶれ。

女性の登場人物も、同じく醜くえげつない。

徹底してます。

芯が通った美学があります。

その潔さに、惚れてしまいます。

 

団鬼六大先生も、伝説の真剣師小池重明を主人公に据えた著作を書いています。

それは賭け将棋。

まだ未読なのですが、多分一度読んだらハマる。

 

自叙伝を拝読したのですが、団鬼六自体、相場に手を出すのが癖で、何度も転落を繰り返していたらしいですね。

騙されて、金を取られたり。

アカギやカイジと似た匂いがして…

破天荒な人は、根がMなのではないかと思います。

 

私の親友の年上女性イメルダエメラルドさん(仮名)は、パチンコ狂いです。

一時、生活費をパチンコで稼いでいたこともあるらしい。

行きつけのパチンコ屋があり、休みの日には開店から閉店までいる。

その日の直感で朝、台を選び、一日中同じ台を打つ。

限界まで、突っ込む。

出なくても、途中で台を変えるのが嫌らしい。

簡単に、十万くらい負けてくる。

 

その人は、完全にMです。

リスクなんて恐れない。

苦労を背負いこむのが大好きなんです。

苦労がないと生きていく気力が湧かない。苦しみがないと、生きている実感が湧かない。

すごいのは、負けたら負けたで、仕方ないとさっぱりしてます。

負けることなんて悔しくないんですよね。

破滅を恐れてない。

Mの偉大さを感じます。

Sは負けるのが我慢ならないから。

M的な性格が強い人の方が、失敗を恐れない分大成するでしょう。

下積み時代の苦労も楽しめるというのは、Mならではの境地。

M的な開き直りの図太さって、ホント最強です。

 

マラソン金メダリストの高橋尚子も、パチンコ好きだとか。

彼女も一日中、打っているそうですね。

報道があり、依存症なのでは?と心配する声があがっているようですが。

金メダリストに中途半端な賭け方なんてして欲しくないでしょう。

私は好感持てました。

ろくに休憩も取らず、一心不乱で打つ。

すごい集中力で没頭するのでしょうね。

とことんまで駆け抜けたい人なのね…と思いました。

地道なマラソンランナーというより、根が勝負師だったのでしょう。

熱くなるんです。

だから、あの時サングラスを捨てた。

シドニー五輪のマラソン競技、シモン選手とトップで並走し、35キロ付近で一気に突き放しにかかった。あの時。

当時流行りましたね。

みんながサングラスを捨てたくて仕方がなかった。

賭ける!この瞬間に、張れ!

取りにいけ!

みたいな。

血が騒いだのでしょうね。

カッコいい!熱い!

勝ちをもぎ取りに行く時には、一瞬超強烈なSになるのでしょう。

ベースはM。

チャンスまでの苦しい時間を耐えて…耐えて…

耐えることすら快楽に。

M的な愉悦、至福、恍惚…

つまりはよく言う、ランナーズハイ。

脳内ホルモンドバドバ…

縄酔いや鞭酔いなど、SMの酔いと似たものですね。

アスリートや格闘家はMだと言いますね。

 

でも、私のギャンブルはUFOキャッチャー。

ううみゅ…

大人の棒が取れればいいかな?

 

人生ギャンブルなMより